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Phono Cartridge
SHURE M3D

 このシュアーM3Dの発売された1958年は、オーディオの歴史においてエポックメイキングな年だ。アメリカのウェストレックス社がレコードの音溝の左右に録音する方式を開発し、ステレオLPレコードが登場する。
 録音のステレオ化をきっかけに、マランツのモデル7、タンノイのモニター•レッドなど今日オーディオの名機とされる製品がこの年に集中的に生まれている。
 このシュアーのMMカートリッジ M3Dは、今でこそ古き良き時代を彷彿とさせるいささか無骨な外観と、太めのカンチレバーからナローレンジの印象は否めないが、MCカートリッジに較べ出力電圧が高く、50年代当時としては最先端の技術が導入されている。

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