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Jolie Holland
The Living And The Dead

 Jolie Holland(ジョリー・ホランド)の4作目のアルバム「The Living And The Dead(ザ・リヴィング&ザ・デッド)」はジョリー・ホランドとベーシストのShahzad Ismaily(シャザード・イズマイリー)との共同プロデュースで、参加ミュージシャンもMarc Ribot(マーク・リーボウ)、M. Ward(M・ウォード)、ドラムのRachel Blumberg(レイチェル・ブラムバーグ)という事もあり、前作までのオールドタイム、オールドジャズの世界観からよりロック色の強い作品になっている。

 1曲目の 「Mexico City」は、ウィリアム・S・バロウズの内縁の妻でウィリアム・テルごっこで頭を撃たれたJoan Vollmer(ジョーン・ヴォルマー)の死者の視点=ジョリー・ホランドの視点で描かれ、自分のベッドに横たわっているジャック・ケルアックとエディー・パーカーを見ているという神秘的な光景が描かれている。アルバム全体がビートニク作家達の熱狂と失意がテーマになっているのかは分からなが、ジョリー・ホランドはこの時代の空気に近しいものを感じているのであろう(同アルバムのCDブックレットにはジョリー・ホランドとジョーン・ヴォルマーそれぞれの写真を見ることが出来る)。

 Dirty ThreeのJim White(ジム·ホワイト)がドラムを担当する9曲目の「The Future」のように美しい旋律の曲も多く、ジョリー・ホランドの新たな魅力に溢れるアルバムとなっている。

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