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SHERBETS
VIETNAM 1964

SHERBETS 「VIETNAM 1964」アナログ盤
 シャーベッツは浅井健一(ベンジー)がヴォーカル・ギターの4人組みバンドで、どこかヨーロッパ的な透明で冷たい空気を感じさせる楽曲が多いのが特徴だ。ただ、2001年リリースのこのアルバムはよりリアルな感情が前面に出てくるのと同時に、ベンジーが幼少期に見たであろう光景が、例えば「サリー」の中に出てくるジェリービーン、パラソルチョコレート、クッキー、チェルシー、クッピーラムネという言葉などから感じられる。つまり、日本の昭和テイストが随所にみられ、同年代の者には新しくも懐かしい印象を与えるアルバムといえる。

 また、BLANKEY JET CITY(ブランキー・ジェット・シティ)時代の盟友、中村達也について歌ったという「友達」は、日本語のストレートなロックとして傑出した曲に仕上がっていて「シャーベッツ」というバンドの枠を越えてはいるが、ベンジーのその後の多様なバンド活動へと繋がってゆく曲ではなかったかと思う。

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