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Leonard Cohen
SONGS OF LEONARD COHEN

 レナード・コーエンが1967年にファーストアルバム「SONGS OF LEONARD COHEN(レナード・コーエンの唄)」を発表したとき既に33歳という年齢だった。

 母国カナダやアメリカでは詩人、小説家として知名度を上げていたが、作家として十分な収入を得られるわけではなかった。こうした経済的状況の打開策としてプロのミュージシャンの世界に飛び込んだという。
 ただ、詩人として活動しているときからジャズの演奏をバックに詩の朗読を行ったり、自らギターの弾き語りをしていたので、レナード・コーエンにとって音楽は元々重要な要素であった。
 そして、このファーストアルバムを聴いて驚くのが、「Suzanne(スザンヌ)」、「Sisters Of Mercy(シスターズ・オブ・マーシー)」、「So Long, Marianne(さよならマリアンヌ)」など、現在でもレナード・コーエンを代表する名曲がぎっしり詰まっている事だ。しかし、よくある話だが、当時のプロデューサーによる曲のアレンジには対立したらしく、ストリングスやホーンを加えるのはレナード・コーエンの真意ではなかった。その辺を踏まえながら聴くことで新たな発見があるアルバムでもある。

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