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Jolie Holland
Springtime Can Kill You

 Jolie Holland(ジョリー・ホランド)自身がアルバムのアートワークも手掛けた通算3作目となるスタジオアルバム「Springtime Can Kill You(スプリングタイム・キャン・キル・ユー)」は、1920年代から1930年代のオールドタイム・ミュージック、オールドジャズへの憧憬と愛情に溢れている。

 5曲目「You're Not Satisfied」はオールドタイムの曲を数多く残した盲目のギタリストでシンガー Riley Puckett(ライリー・パケット)のカバー曲でジャージーなアレンジとなっている。11曲目の「Adieu False Heart」はトラディショナルソングで味わい深い一曲。

 ホランドの口笛が印象的なタイトル曲「Springtime Can Kill You」や9曲目「Ghostly Girl」は素朴でありながら浮遊感のある歌声が不思議な雰囲気を醸し、アメリカのルーツ·ミュージックの要素を取り入れつつホランド独自の世界を生み出していて、2006年の作品にも関わらず既にヴィンテージの風格を感じさせるアルバムだ。

 ただ、このアナログ盤は現代のプレスなので仕方がないが、音溝が細か過ぎる為かSHURE M3D(スタイラスN3D)では音が歪んでしまう。SHURE V15 TYPE1では問題無く再生出来るのでレコード盤と針との相性という事になる。

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