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Michael Hurley & Pals
Armchair Boogie

 1971年にラクーン/ワーナー・レコーズよりリリースされたマイケル・ハーレーのセカンドアルバム『アームチェア・ブギー』はハーレー自身によるほのぼのとしたアルバムカバーのアートワークも素敵だが、「マイケル·ハーレー&パルズ(仲間)」とあるように、The Youngbloods(ザ・ヤングブラッズ)のJesse Colin Young(ジェシ・コリン・ヤング)がプロデュースとベースやギターの演奏をし、Robin Remaily(ロビン・リメリー)がフィドル、マンドリン、バッキング・ヴォーカルで参加しているなど多くの盟友がバックを固め、アルバム全体に賑やかでリラックスした空気が漂っている。

 代表曲「Werewolf」などオリジナル曲に加え、女優で歌手のMae West(メイ・ウエスト)が映画「Belle of the Nineties(1934年)」の中で歌ったメランコリックで不思議な雰囲気が漂う「Troubled Waters(作曲Arthur Johnston/作詞Sam Coslow)」のカバーや、Leon Rene(レオン・ルネ)の作曲でヴォーカル・グループThe Ink Spots(ジ・インク・スポッツ)他、多くのシンガーによって歌われるスタンダード・ナンバー「When The Swallows Come Back To Capistrano」も取り上げ、ハーレーのジャンルにとらわれない自由な音楽への嗜好が伺えるアルバムでもある。

 なお、このアルバムにはハーレーによるコミック『BOONE & JOCKO in THE BARREN,CHOKING LAND』のブックレットが付属している。

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